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酒のメジャーカップ
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日本人は酒飲みに対してとても寛容であると思う。酒を飲んでいたからまあ許してね、
というのがまかり通ってしまうのは、酒を飲むくらいしか楽しみがなかった貧しい時代を
引きずっているのではないかというのが僕の意見。中国や韓国なんかもこういう傾向がきっと
あるはずだと思うのですね。

そして日本の酒飲みは酒の量に対して寛容であると思う。酒一合というれっきとした量の単位が
あるにもかかわらず、この一合という単位はあまり守られておらず上げ底のお銚子や小さめの
枡やよくわからないコップでごまかされているわけです。単に「大きいの」「小さいの」と呼んで
内容量がわからなくなってきているのは、生ビールの大ジョッキ、中ジョッキと同じあいまいさ。
これはイカンのです。

欧米の酒飲みにはそうはいきません。イギリスのパブのビールは1パイントのビールに泡は
含まれないと厳しく定義されているし(以前はグラスの一番上までで1パインとだったものを
何年か前に正当な酒飲みが訴えて、ビールの1パイントは泡を含まないと正式に認められた。
これによりイギリス中のパブのビールグラスに1パイントの線が引かれましたとさ)、お酒の
メニューにはすべてのアルコールに対してどれだけの量が入っているのか明記してある。
これはフランスでもドイツでもアメリカでも同じだと思う。ウイスキー1杯って言ったって、
グラスワインって言ったっていろいろあるからね。

ということで、前置きが長くなったのだけれどこれはお酒の分量を量るためのカップ。
と言っても毎回使うわけではなく、カウンターの中の目のつくところに置いてあって、うちはこれで
ちゃんと酒を量ってますので正しい分量ですよ、というもの。政府が定期的にチェックしていて
その度に刻印を押していくというもの。

18世紀の終わりから19世紀初め頃のもので、ピューター製。
一番大きいものが高さ15cm、小さいものが4.2cm、画像の6個セット。

売約済み
by pointcinq | 2012-11-24 16:24 | 品物の紹介 | Comments(0)


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