<   2007年 07月 ( 12 )   > この月の画像一覧
金縁の鏡
友達のお母様が所有しているサンジェルマンのアパートに空きが出ているというので、
いそいそと見に行って来た。
床も壁もあべこべに傾いた19世紀のアパルトマン、エレベーターもなし、近代設備なし、
なのだけれどなかなか面白い。この壁と棚をを白にしてデスクとベッドはこの辺、テーブルは
丸テーブルを一つ買おうかなどと、乙女のように夢見るサンジェルマンの新しい暮らし。
先に見ている人がいるので僕が借りられるとはまだ全然決まっていないものなのだけれど
5年ぶりの引越、ということになればまた楽しいご報告もできるかと思われます。

それで今日の画像、金縁の鏡。25cmにも満たない小さなものだけれど、いい味でてます。
アトリエの天井のレリーフがいい具合に写り込んだ。

f0074803_1928343.jpg

by pointcinq | 2007-07-25 19:29 | 品物の紹介 | Comments(6)
押し草の束
f0074803_2283983.jpg

どこかの誰かが作った押し草の束。

採集した場所と日付と草の名前が丁寧に書き込まれている。おそらくは素人の仕事で
素朴な仕事なのだけれど、こういうのに、弱い。

指先で少し触れるだけではらりと落ちるような脆さを含んだこの美しさを、無事に日本に
運ばなければ。誰かに申し訳ないから。
by pointcinq | 2007-07-22 22:18 | 品物の紹介 | Comments(8)
ピアノ

f0074803_03559.jpg
先日お伝えした休暇の日々にも、村へ街へ買い物に出た折には古道具屋を覘いて
友だちを呆れさせたものであるが、ちゃんといい物も拾えてしまうのだから古道具屋は
楽しい。休暇は休暇でまたパリとは違った仕入れができる。

子供のピアノ。
どうも最近、こういうノスタルジックでいてメランコリックの香りがちょっと漂うものに弱いようだ。
その前にまず、ピアノが弾ける女の子に弱いのだった、そういえば。

また週末はノルマンディーの様子。この週末はちょっとした蚤の市もあるようだし。ふふふ。
by pointcinq | 2007-07-21 00:06 | 品物の紹介 | Comments(3)
久しぶりの休暇
日曜の午後から出かけたノルマンディー、St.Jullien Maillocというゴマ粒のごとき小さな
村にある友だちの「田舎の家」に久しぶりに出かけて来た。
友だちのカップルと僕、そこに来ていた彼の甥(16歳)とその友だちの悪ガキ2人。

ひとりで早めに起きて(他は全員朝が遅い人たちだった)、その辺を散歩してジョギングして
シャワーを浴びてしっかりと朝ごはん。のそのそと起きてきた友だちとまたコーヒーを飲んで
なんだかんだで遊んだり、ハードな庭仕事したり、買い物して料理して(これは僕の担当
だった)、本を読んで、また散歩して、果樹園のような庭に出てあれこれつまみ、夜になれば
暖炉で肉を焼いて、ワインを飲んで、カードで遊んで寝る。ただそれだけの休暇。
庭仕事の疲れとワインで2日続いた嵐の夜も、ただ泥のように眠った。

ノルマンディーの優雅な休暇とは言い難いものなのだけれど、こういうの、好きなのである。
今週末も、とか、8月は2週間くらいかけて、とか、そういう予定もちらほら。
少なくとも100年以上は経っているこの家、なにかとメンテナンスが必要なのだ。

そういうこと、こういうこと、全部全部、僕が大好きなこと、得意なこと。
彼らはちゃんと、知っている。

f0074803_2423384.jpg
f0074803_2425215.jpg
f0074803_2431081.jpg
f0074803_243278.jpg

f0074803_248354.jpg
f0074803_2435789.jpg

by pointcinq | 2007-07-19 02:49 | | Comments(2)
砂時計  ―オヤスミのお知らせ―

f0074803_2011146.jpg
今朝の蚤の市で見つけた約3分の砂時計。
昨今の道具の中では馬鹿がつくほど愚直、応用利かず、そのうえ壊れやすい。
その辺がまあいいところでもあるのですが、なんと言ってもその静かな美しいかたち。

ここ数ヶ月、ちょっと働き過ぎたのでちょっとだけオヤスミにしてノルマンディーの
友だちの田舎のうちに行ってきます。ほんの数日、ですが。
by pointcinq | 2007-07-16 00:02 | 品物の紹介 | Comments(2)
非合法地帯の拾い物とジャコメッティ
f0074803_11299.jpg

いつも週末に通っている蚤の市の端の端、高速を跨ぐ橋の上は非合法な地帯である。

いろんな人が本当にいろいろな物を持ってきて地べたで売る様子は、見ているだけでも
賑やかでインチキ臭く怪しくて面白いものなのだけれど、必ず一日に一度はおまわりさんが
のんびりとやってきて、そのたびに売り手全員がいそいそと品物を片付けて知らん振りを
なんとなく装う様子がまた古い大衆映画のようで面白い。

盗品やら出どころの怪しい品が出てくるので当局としては許可するわけにはいかないし、
だからといって彼等も根絶できるとは思っていない。そして、いそいそと片付けるその誰もが
実際に捕まるとは思っていないんだな。これが滑稽なのだ。

それで、そこでなにか見つけモノがあるのかというとそれも限りなく怪しいもので、過去に何か
と振り返っても片手で足りてしまうのだけれど、どうしても顔を出さずにはいられないのだ。

今日の朝、珍しくシャルトリューズの木のボトルを拾う。水色のラインとエチケットの感じが
とてもよかった。

その昔、この非合法地帯でアルベルト・ジャコメッティのデッサンを持って立っている男がいて
「真作なら安い、贋作ならべらぼう」という微妙な値段をつけていた。
うんうんと悩んでいるあいだに例の「手入れ」が入ってしまい、それ以来、見かけたことがない。
今だったら買っていたかななどと、たまに思い出すことがある。



画像は先日手に入れたジャコメッティの作品集
Alberto Giacometti ORANGERIE DES TUILERIES Paris 1969
by pointcinq | 2007-07-15 01:17 | 品物の紹介 | Comments(4)
カルダー作品集 "Calder"
f0074803_02945.jpg
相変わらず毎日々々、よくもこう曇ってくれるものである。そして時々雨、だ。
この寒さではとても「夏も近づく」という気分にはなれず、どうも季節感がなくていけない。

朝、30分ほど走って、ついでに朝市で買い物をしてうちに帰ったら、あとは本でも読みながら
料理でもするしかない。時間ができると狭いキッチンにいる時間がつい長くなる。

忙しい日が続いたかと思うと、ぽっかりとこんな日もできる。

昨日のリクエストに少しだけお応えして、もうすこし寄った画像を。先日見つけたカルダーの
作品集。これが、なかなか素晴らしい本なのです(私物なり)。
by pointcinq | 2007-07-13 00:04 | 日々の暮らしから | Comments(6)
坊主逃れの鏡、一枚。 
f0074803_22303582.jpg

週末になるといそいそと早起きをしてあちこちの骨董市を回り、がさがさとごそごそと
重箱の隅をほじくってはいるものの、これだというものがなかなか見つからない。

そんな週末が続いたのでこの日曜日はちょっと河岸を変えて、郊外に出てみることにした。
この郊外の蚤の市、ハズレに当たってしまえばただの田舎のフリーマーケットであるから
2時間歩き回った末に坊主で泣く泣くパリに帰るということもありえるのだけれど、たまには
出物があるものだから何度失敗してものこのこと出かけてしまう。

パリから郊外電車RERで20分、そこから20分待たされたバスに乗り20分。絵に描いた
ような物悲しい郊外都市に辿り着くわけなのだ。ここには何度も来たことがあるので、
だいたいの地図は頭に入っている。売店のメニューまでわかる。ざざざと歩いて目ぼしい
スタンドを回ったのだけれど買えたのはこのミラーが一枚のみ。こんな大きいもの、
どうやっても日本に持って帰られないので自宅使いしかない。ちょうど、この場所に鏡が
あればいいなと思っていたこと、こんなところまで来て坊主では帰られないでしょ、という
気持ちがこんなにも大きく、重いものを買わせてしまった。

それはそれは、重かったですよ。
by pointcinq | 2007-07-10 22:33 | 品物の紹介 | Comments(4)
健全化するパリ
■VELIB(パリ)

このあいだリヨンで見かけた自転車をみんなで共有するシステム、VELIBがパリでも
この15日から始まる。

300mごとに設置されるという「自転車ステーション」にて24時間どこでも借りられて
返却もできる、というそれは素晴らしいシステムである。料金は1年契約で29ユーロ、
1週間5ユーロ、1日なら1ユーロ。

ただし、これを払えばあとはよしというわけではなく、この料金で最初の30分は無料。
それ以降、30分ごとの利用で追加料金が発生するわけなのだけれど、一度返却すれば
いいのだから便利。パリで30分自転車をこげば、どこにだって行けるのだから。

このところのパリ、数年前からバスレーンがきっちりと区切られ、去年、トラムの3番目、
T3が完成(トラムとクルマ共存ではなく、トラム専用道ができた)。この7月からメトロと
バスのチケットが90分以内の乗換えなら1枚で済むようになり、そしてこのVELIB。

このVELIBの「自転車ステーション」により、かなりの数のパーキングスペースが消滅
したのは間違いない。クルマを持っている人には大迷惑なお話ではあると思う。
帰宅ラッシュでやっと帰ってきても、そこからまたパーキング探しの闘いがこの7月から
さらに激しくなるのだから。

ま、クルマは一部の富裕層だけにして、われわれは公共交通機関と自転車で元気に
移動しましょう、ということなのね。

パリがアムステルダムみたいに自転車の街になるっていうのも、想像がつかない。
やっぱりパリには不健全で不機嫌でどうしようもない、そういうところがないと。



VELIB HP (フランス語) http://velib.paris.fr/
by pointcinq | 2007-07-07 01:05 | 日々の暮らしから | Comments(1)
少女の靴
f0074803_5422851.jpg

このところお客さんが続き、よく食べよく飲み(ここまでは日本生活と同じだ)、よく歩く。
そしてよく眠る。毎日レストラン、散歩、昼寝の日々、La vie est belleなのだ。

おまけにこの週末はこんな素敵な靴を見つけた。戦前の少女のキャンバス靴。
このあたりのロリータ趣味は今に始まったことではないけれど、貴族的な靴というのは
とても素敵なものだ。それが小さければなおさら。

ちょっとした事件が起こったアトリエの床の上で。この床と靴、とてもいいと思う。
by pointcinq | 2007-07-05 05:56 | 品物の紹介 | Comments(3)