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蚤の市のワイン GIGONDAS 1979
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蚤の市でワインを2本買った。Gigondas 1979 と1980。
80年代なんてほんのつい最近じゃないかと思ってしまうワタクシ、35歳。
時間の感覚とは恐ろしいものである。

ワインの話だった。
基本的には市でワインを買うことはしないようにしているのだけれど、まあ今回は
美味しかったら面白いじゃないかという好奇心とロマンで15ユーロ(2本)の賭けみたいな
もんだ。

日本からうちに泊まりに来ている旦那とふたりで開けようかと考えていたところ、
ちょうど友人宅で夕食会に招かれた。そこで、サプライズというか余興の一つとして
これを持参してみようと、そういう運びとなった。
ひょっとしたら誰かのバースデーイヤーだったりするかもしれないし。
(結局、そんな若い人はいやしなかった)

抜いたコルクが画像手前のもの。あんまり長いコルクじゃないので、駄目になる「一歩手前」
くらいの状態か。そっと抜いて2時間ほど置いて、そのあと静かにデキャンタージュした。

いやいや、美味しかった。長いあいだ堪えてきましたという、年月の重みを感じる味でした。
友人が作ってくれたハンバーグとの相性も素晴らしく、余興としても成功。

これに味をしめてまた、ということにはならないようにしなければ。今回はまあマグレだと、
そう思っておきましょう。明日、開けるつもりのもう1本が当たりだったら気が変わるかも
しれませんな。
by pointcinq | 2008-09-30 19:33 | 日々の暮らしから | Comments(1)
木製のハーモニカ HOHNER
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楽器にはなんというか、まっすぐな力強い美しさがあるように思う。

古くなったものにはそれに儚さが加わってまたよし。

こんなときは、なにか楽器が弾けたらなあと思ってやまない。(ギター挫折中)


いろんな人が一気にパリにやってきていてなんだか忙しい。

相変わらずの晴天が続いております。
by pointcinq | 2008-09-27 01:28 | 品物の紹介 | Comments(0)
ルイ15世様式のキュ・ノワール  Cul Noir Louis XV
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おっ、と思うキュノワールに久しぶりに出会った。

なんと言っても薄い。ルイ15世様式の優雅なかたちが、この素朴な「黒尻」にこういうふうに
映えるものだとは恥ずかしい話、知らなかった。

大きさは25×17cm。時代は、18世紀後半かと思われます。

気になる方は11月に見にきてください。
by pointcinq | 2008-09-23 21:19 | 品物の紹介 | Comments(1)
変わりボタンのハンティングジャケット
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古着をよくわけてくれるマダムから「いいジャケット入りました」との電話を受ける。
楽しみに出かけると、なるほど良いハンティングジャケットが一枚。ここはマダムの言い値で
引き取ることにした。

襟のよく擦れる部分の丁寧な補強、それになんと言ってもわざわざ交換してあるボタンの
面白さにやられてしまった。胸ポケットふたつは鹿、下のポケットが猪、メインが鹿と馬。
このボタンだけでもなかなかの値が張る「狩猟ボタン」。おそらく、持ち主がそれを集めて
つけたもの。このままそのセンスを大事にしてあげたい一着。
by pointcinq | 2008-09-22 19:29 | 品物の紹介 | Comments(2)
Bagatelle バガテル
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こちら、先週から気持ちのいい晴天続き。まさに秋晴れ。
天気予報を見ていると、向こう1週間まだまだ続くようで、嬉しい限り。

バスに乗って(私、バス好き)市内のあちこちの骨董屋を巡るのもよし。
公園で読書もよし。まあ、秋の晴れた日というのは何をしても気持ちがいい。

商品の画像、なぜだろう、前回に続き子供の玩具が続く。
Bagatelleという名前を買って初めて知ったのだけれど、よく調べてみると起源は
18世紀のフランス、愛用した貴族の名前からバガテル。
なんとまあ高貴な玩具である。まあだいたいの玩具、スポーツを含めて遊戯は
時間のありあまった貴族の産物であることが多い。

本来は4本の脚が付いていて、ほんの少しだけ傾斜をつけて遊ぶものなのだけれど
壁に立て掛けるか、取り付けてしまったほうが面白い。
ホテルのように鍵をずらっと引っ掛けたくなるところであるが、残念ながらうちにはそんなに
鍵は、ない。とりあえずと、ふたつ掛けてみる。


by pointcinq | 2008-09-19 01:55 | 品物の紹介 | Comments(0)
玩具のクレーン
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なんだか忙しくてなかなか更新ができず。なぜか重なる来客の合間、どんどんと溜まる
商品のお手入れ、撮影がまた忙しい日々です。

街の骨董市にてしぶとい交渉の末、手に入れた玩具のクレーン。

他のヨーロッパではどうなのか知るところではありませんが、フランスの男の子はこの
クレーンが大好きでして、これで遊んで育つ子が多い。
こんな玩具を久しぶりに目の当たりにすると非常に『懐かしい』気持ちになるわけです。

ぜんまいも無し、クレーンのチェーンも無し、車輪もひとつ無し。
子供の玩具だからまあ当然。そこまで遊んでくれてありがとう、といった見事なオブジェ。





by pointcinq | 2008-09-16 21:55 | 品物の紹介 | Comments(3)
朽ち果てた本 ~記憶について
3歩進むと片っ端からいろいろなことを忘れるおめでたい性質のわたくし、それでも、妙な
くだらない事と身の回りの数字に関してはまずまず覚えているほうではないかと思っていた。

10歳まで住んでいた田舎の住所と電話番号、その後の引越し先の電話番号2個、実家、
親戚、主な友人宅、バイトしたお店、その他いろいろな電話番号、パスポート番号、クレジット
カード番号、銀行口座3種類とその暗証番号、JALの会員番号、そのあたりまで完璧だった。※

それがつい一週間前に暗雲が立ち込める。こちらの銀行の暗証番号4桁が出てこない。
これは自分で設定したものではなく銀行から与えられたものだから、という言い訳はできるの
だけれどこの7年間使い続けてそんなことは一度もなかった。ぽっかりと空いた頭の空白に
しきりと首をひねってみても出てくるは無意味な数字の羅列ばかり。

そうなるとだ、日本でも本当に苦手な事務手続きを、よりによってフランスでフランス語で行う
という微かな耳鳴りがして気が遠のいていくような先の長い手続きが待っているわけだ。

たった4つの数字を忘れたがために、どうしてそこまでせにゃならんのかと悪態をつきながらも
なんとか対処しているときにふと浮かんだ4桁。なんのことはない、それが正解。

記憶というのは仕舞う場所も要らないし、誰にも盗まれない、他には代えられないものである。
毎日膨大な量の記憶が失われていく中で(それが記憶というもののいいところでもあるのだ
けれど)、失くしたいものと失くしたくないものを統制できないのがまた歯痒い。

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誰のものだったかも忘れた言葉

人は二度死ぬという。
一度目はは肉体の死。
二度目は人に忘れ去られるという死。
忘却という名の死。




人の記憶がこのような本になって何世紀もあとに残るものだとすれば、それはそれで便利
だけれど、また恐ろしいことでもあるな。

16世紀の朽ち果てた本を眺めていて、なんとなく考えたこと。


by pointcinq | 2008-09-11 05:36 | 品物の紹介 | Comments(2)
鉄の駒 (?)
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ユーロが急激に下がってきた。僕にとってはいい傾向だ。

久しぶりに朝から天気もいいので、自転車(Velib)で市(いち)に出かけると、
思わぬ出物あり。気分よく近くの市場で野菜と子羊の肉を買ってうちに帰る途中、
なんと信号無視で警察に捕まる。90ユーロの罰金で気分は急激に、ユーロ以上に
下がりに下がり、あやうく一日を棒に振りそうになる。

そんなときは靴磨き。ずらっと並んだ靴を片っ端からぴかぴかにして気分快復。

画像は先週末の収穫で、おそらくゲームの駒、あるいは職人が使うような道具かなにか。
が、しかし、用途はきっとペーパーウェイト、そんなところ。
by pointcinq | 2008-09-09 23:11 | 品物の紹介 | Comments(2)
小さな木のコマ
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見方によってはミニチュアのボトルのようにも見える木のコマ。

おそらくはボードゲームのようなもののコマなんだろうと想像するけれど、本当のところは
よくわからない。ふたつの色合いとペンキの具合がとてもいいオブジェ。

なんとなく朝晩は寒くなっているパリ。時差ぼけついでに早起きした薄暗い暖炉の上に
並べて。
by pointcinq | 2008-09-02 17:32 | 品物の紹介 | Comments(2)
白のプレート
快晴のパリへ。

とはいえ今年は冷夏で、バカンスがいよいよ終わりという週末になってのこの晴天は
パリの人にはどうも憎らしいものでもあるらしい。

蚤の市復帰戦となった今日は動き回らず、ひとつの市(いち)に絞ってゆっくりと廻る。
久しぶりに会う顔もたくさんいて、やはり話題はバカンス。皆さん、よくお焼けになったようで。

休みのあいだのあちこちでの仕入れの成果か、なかなか面白いものがたくさんあり
見ごたえのある初日とあいなりまして、その中から一品を。

のっぺりと丸いプレート。「鍋敷き」だと売り手は説明するのだけれど、盛るものにもよるが
食器としても面白いのではないかと思う。裏の刻印から見るに、19世紀末あたりのもの。
あまり見た事のない変わり種、4枚あり。


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by pointcinq | 2008-09-01 00:37 | 品物の紹介 | Comments(2)