顔料の小箱
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箱というものは四角いものであるというのは、僕の思いすごしだったようだ。
いくら調べても四角との定義は無いので、こちらも「小箱」ということにする。

確かに、ではなんなのだと聞かれると「木のいれもの」くらいしか答えようがない。

ということでこの直径ほんの35mmほどの小さな木箱。材質はフランス語でBuis(ビュイ)、
日本では黄楊(または柘植、いずれもツゲと読む)。中に色粉が入っていた形跡ある。
そうするとなるほど、蓋に施されたアルファベの彫刻の意味が読めてくる。

Noir,Vert,Bleu,Rouge,,,etc

写真に収めたのはこの6個なのだけれど、実は25個ある。それらすべてに色の名前が
入っているのだから、これが化粧のためのものだとしたら職業としての化粧が必要な人の
ものだろう。長いあいだ大事に使われてきた気配の伝わってくるいい古道具だと思う。


その後の調べでわかったこと。
化粧の色粉ではなく、テンペラ画などに用いる顔料を入れておくものだそうだ。なるほど。


(売約済み)
by pointcinq | 2010-05-20 21:48 | 品物の紹介 | Comments(0)


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