過去の人生においてかくも長き日々を東京で過ごすのはたぶん初めてである。
（そういえば、3週間九州にいるというのも初めてであった）
名古屋にいてもあまり乗らない地下鉄に毎日乗る羽目になってしまった。
なんせ僕はどちらかというとバスのほうが好きなのだ。
仕方がないのでいろいろと周囲に目を向け人間観察を実行する毎朝。
なかなか興味深い。

まず圧倒的によく喋る。乗客ではなく駅員の話だ。
ホームでも車内でもいろいろと例の『車掌ムード』いっぱいのサービスで
降り口から乗換えから注意事項までまあ親切なこと。
ちょっと親切すぎるのではないかと心配になってしまう。
かといって直接質問したりするとやけに不親切っていうのが実に日本的。

車内もホームも改札も広告で溢れているのを見ると、この消費大国がいかに成り立って
いるのかが少しわかる。それにしてもこれはすごすぎるとは思うけれど。

若い衆のナリについてはまあ口を塞ぐか、きっとここでは書ききれまい。
あとは変な大人の多いこと。
このあいだ、なぜかずっと乗換えが同じ青年がいて、彼がずっとゲームをしているのだが
その様子がどうにもおかしい。あれはたぶんニンテンドー、それに向かって何度も何度も
ふぅーっと息を吹きかけている。ありゃ、ゲームやりすぎて機械がオーバーヒートしそうに
なっているのを空冷で抑えているのか。まさか、あのニンテンドーが風を感知するわけでは
あるまいに。技術として不可能ではないと思うけれど、携帯ゲーム機が風を感知してしまったら大変ではないか。突風が吹いたらどうする？船の上、甲板でゲームがしたくなったら？
なんて妄想しているところにそのゲーム機をもっている友人が来店。
あっさり、風を感知するゲーム機だと判明。あ、みんなうちの中でゲームするのね。
なんだかあまりにあっさり解決され拍子抜け。

かき氷を食べてクールダウン。やっぱり小豆でしょう。



久しぶりに気になる順位は？

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