なかなか行けないのだけれど、Barでちょっと、飲むのが好きです。食事の約束の前に軽くというのもいいし、食後なら2、3杯。程よく暗くて音楽が心地良くて、適度に空いている店。グラスが磨いてあって、道具が使い込まれていて清潔に保たれていて、適度に無口なバーテンダー。理想です。
学生の頃から骨董屋で働き始めてからもずっとだから10年くらい僕もバーテンダー、バーというよりはレストランバーだったのでホール兼バーテンダー、をしていたのでこういう道具類には目がない。だけど、ヨーロッパに来るとそれが一流ホテルのバーであっても、日本の名店とはなんというかバーテンダーの所作や方向性が違ってとても雑に感じることが多い。道具にもそれが表れるのか、骨董市で見るバーの道具も良いと思えるモノは非常に少ない。
さてこちらはクリストフルのシルバーのシェイカー。これはもう見事。洗練された日本のバーのほうが似合う優雅なシェイプ。実用性も充分。熱の伝導が良いのでシェイクするとうっすらと霜がつくんですね、これが見た目にも良くカクテルが美味く感じます。
こんなシェイカーとグラスで飲ませてくれたらほんとに喜んでお金払っちゃうのが僕たちのようなひと。
CHRISTOFLE シェイカー
1900年前後 30,000-
グラス 18世紀
フランス 28,000-
来週末 10/26-27は目白コレクションに
出店いたします。店は休業です。