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コロナ禍の海外旅行(フランス) フランス出国編
2年ぶりのフランス仕入れ、車に積めなくなり、途中で2箱送るくらいに、お金が足りなくなるくらいに買った。梱包もほぼ済ませた。あとは、あとは検査である。出国72時間前の陰性証明を取るべくPCR検査である。前回の最後にも書いたけれど、これで陽性が出たら僕はもう終わりなのです。

検査は2週間前にパリの友人に予約を入れてもらったオペラ座近辺。オペラ座からセーヌ河(ルーブル美術館)に向かった左手、いわゆる日本人街にあるbio groupのラボだったが、とにかく初めての経験は勝手がわからず緊張する。
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予約した9時の5分前に指定住所の前に行くとすでに3人くらいが並んでいる。なんだかわからないのでとりあえず並びながら前にいる人に聞く。わからないことはとにかく何でも人に聞くのが一番。北欧人らしきその女性もよくわからないが中の人に聞いたら順番を待てとのことだったので並んで待っているとのこと。予約した時間はただの目安に過ぎず、結局は並んだ順にしか物事は進まない。受付の窓口は2つか3つかが流動的になっていて、ものすごくゆっくりと一人ずつ進み、ひとりがラボを出ると一人が中に入ってまた待つ、順番が来たらカウンター。カウンターではまずパスポートを出してメールアドレスを記入する。その情報を係の方が打ち込んでいき、なにかをしている。それに結構な時間がかかり、そのあとに43ユーロの料金を支払う。「おつりが少ないからカードで払ってくれ」とのこと。こういうのは本当にまさにフランスというかフランス人そのもの。そして個室に呼ばれて、あの、あの僕の嫌いな鼻の穴に棒を入れられる。これで終了。ラボを出たのが9時30分だったので、並んだ時間ぜんぶを合わせて30分ちょっとですべて済むことになる。

その日の夕方には結果が記入したメールアドレスに送られてきた。パスワードでロックされたPDFを指定されたパスワードで開いて結果を見るのだが、これがなかなか緊張する。なんせ陽性だったら日本には帰れないからね。こんな風に「国に帰れないかもしれない」という経験は今までになかったタイプの緊張を生むのだ。めちゃくちゃ注意を払って予防に努めたとはいえ、空気感染しちゃったらそんなのは何の意味もなくただの運だ。レストランの隣で咳をしまくっていたあのおじさんが陽性だったら、、、などと考えるとキリがない。時差ボケで眠れないホテルの夜に考えるのはそんなことばかりなのです。
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来ました、Negative 晴れて陰性。この旅で一番緊張が緩んだ時間だったかもしれない。

夜は気持ちのよさそうなレストランで生ガキとよく冷えた白ワインで乾杯をした。これで日本に帰れます。

翌日、ホテルをチェックアウトして車でオペラ座に向かう。パリの街でここ数年で一番大きく変わったのは道路だと思う。普通の道路だったものが、自転車専用、バス・タクシー専用になり、道路脇の駐車場もVerib(貸自転車)や電動スケーター、電動バイクの駐輪場に場所を奪われているし。2024年のパリオリンピックに向けて、この流れはさらに加速していくだろう。どこも大変だ。。。ピラミッドの地下に車をとめて昨日のラボに「日本国政府指定の陰性証明用紙」これを持ちこんで必要事項を記入してもらい医師のサインをもらう、これがないと日本には帰れないと何度も言われている。

ちなみに、ですが、ちょうどその頃にオランダから帰国した友人がいて、そのあれこれを先に聞いていた。オランダではこの「日本国政府指定の陰性証明用紙」にサインしてくれる医師がおらず、どうしてもこの書類の準備ができなかった、と。内容もわからない書類にサインできない、というのが医師の言い分らしいがこれは英語でも表記がある上にサンプルもあるはず。その事情はちょっと理解できなかったが彼はなんと普通に帰国できましたとのこと。それどころか、帰国した日本のスタッフはその「日本国政府指定の」書類がなんであるかすら理解していないという状況だったそうだ。何のためにものすごい努力をしてこれを書いてもらおうとしたのか、どうしようもなくダメもとで「帰国できないかもしれない」状況で空港に向かう心境がお前らにはわからないか!!友人ごとながらめちゃくちゃに腹が立ちました。

はい、話をオペラ座近くのラボに戻します。今日もまた並びます。書類だけだからと思って中で聞いてみても「とにかく並んで」のひと言。また15分くらい並んで順番を待つ間、後ろに並んだ日本の方の経験談ではこのbio groupの違う支店(ラボ)ではやはりこの「日本政府指定の」を作ってもらえず、こちらに来ているとのこと。そういえば、ホテルのすぐ前にも支店があったがあそこでもそうなのかもしれない。やはりここはパリの中でも一番に日本人のあつまるエリアだけに対応も慣れているのだなと実感。
もう一つ、日本人が行く施設としてはパリ・アメリカンホスピタル(オピタル・アメリケン 通称アメホス)というのがある。ここは日本人の先生もいるので、在パリ日本人にはおなじみで何か病気をしたらここ、ということで有名だがその料金の高さでも有名です。ここだと検査と書類で100ユーロちょい払ったとの情報です。どちらでも便利なほうでどうぞ。

ついに書類もできた。せっかくなのでシャンゼリゼ大通りから、世界でも最も難しいと思われる凱旋門のロータリー(※)を通って空港へ向かいます。

つづく
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右下がシャンゼリゼ通り、空港へはその反対側の道に出る必要があります。反対側に出られるトンネルもありますが今回はあえてこのロータリーを通ってみます。


(※)
このロータリー交差点は反時計回りで車線は無しですが10車線分は優にあります。入ってくる車、常に右側の車が優先です。
たとえば、直進方向(180度先)の出口から出たい場合、ノーブレーキで交差点内に入り、中心まで他の車を気にせず進みます。ある程度、近づいてきたらだんだんと右に寄っていき、出ます。この際、自分の右側に車がいる場合はほとんどの場合は同じところで出ていくのでかぶせて出てOKですが、たまにどんくさい方が一番外側をゆっくり回っていたりするので注意が必要です。

by pointcinq | 2021-11-30 12:00 | | Comments(0)


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