パリ蚤復帰戦は常にやや早く着きすぎる。
まだ業者も出揃わないうちから何度も行ったり来たりして目をぎょろぎょろとさせるのだけれど、
肝心の商品がまだ出ていないのだから仕方がない。カフェでも飲んでのんびり待つあいだに
いい物が出てないだろうなと思ったりするものだから、それはそれで落ち着かない。
これは一番遅くになっても誰も買わなかったかもしれない隅っこの下段に転がっていた。
アパートの下にある友人のギャラリーで撮影させてもらう。
ピカソの作品を思い起こさせるオブジェ。
角の優雅な曲線、意図したものにはない美しさ。