今回で3度目のローランギャロス。
このところ曇り続きのパリにしては上出来の「曇り時々晴れ、最後に雨」。
本戦初日の日曜日とありましてものすごい人、ものすごい盛り上がりでした。
1928年にはじまったこの大会は今年で80周年とあって、その軌跡として歴代の名場面の
写真がいたるところで見られたわけですが、それがまたよろしい、非常によろしい。
Lacosteは昔からスポンサードをしていたとは思うのだけれど、まさにクラシックなラコステの
スタイルそのもの。白のコットンセーターにパンタロン、上品じゃありませんか。
それに比べると、現代のテニスウェアは寂しい。
プレーのしやすさ、快適さを考えると仕方がないのかなと思える部分も多々ある。
だがしかし、そりゃないでしょうというウェアが多すぎるように思うのですね。
メーカーのセンスなのか、それを選ぶ選手のセンスなのか。
昨日の女子で黒のワンピース、その裾がレースだったお方あり、これには閉口。
なんとも安っぽくて卑猥なウェアだった。その相手選手もスコートを腰履きで腰の骨とお腹が
出ているのだからどっちもどっちか。
男子も襟なし、袖もなしの選手が多い。それで髭も髪もぼうぼう。
普段練習しているときはそんな格好で結構、センスがないなりにそういう格好でやっていただき
帰りにコンビニで立ち読みでもして帰ればよろしいと思うのだけれどね、ちゃんとした時には
ちゃんとしましょうと、というのが僕の見解。
初日のダイジェスト WOWOWのサイト
http://wowow.co.jp/tennis/index.html
そういう不満がたくさんある中だからこそか、心が洗われるようなボールボーイ、ボールガール
の仕事が、見ていてとても気持ちがよかった。
選手がいかにプレーに集中できるか、円滑に試合が進むかだけを徹底的に考えて長年に
わたり完成された動きだと思う。あの自己犠牲の精神というか、行動はフランスのほかの
なにものにも見ることができない清々さがある。
大会が進むにつれて当然ボールボーイも数が少なくなってくる。これは誰かが彼らを採点し、
「いい仕事」をしている少年少女が晴れて勝ち残っていく仕組みなのだろうか?
そんなボールボーイ、ボールガールにもがんばれよーと拍手拍手。
朝一番から9時過ぎまで、楽しい一日でした。来々軒で〆、押忍。