蚤の市でワインを2本買った。Gigondas 1979 と1980。
80年代なんてほんのつい最近じゃないかと思ってしまうワタクシ、35歳。
時間の感覚とは恐ろしいものである。
ワインの話だった。
基本的には市でワインを買うことはしないようにしているのだけれど、まあ今回は
美味しかったら面白いじゃないかという好奇心とロマンで15ユーロ(2本)の賭けみたいな
もんだ。
日本からうちに泊まりに来ている旦那とふたりで開けようかと考えていたところ、
ちょうど友人宅で夕食会に招かれた。そこで、サプライズというか余興の一つとして
これを持参してみようと、そういう運びとなった。
ひょっとしたら誰かのバースデーイヤーだったりするかもしれないし。
(結局、そんな若い人はいやしなかった)
抜いたコルクが画像手前のもの。あんまり長いコルクじゃないので、駄目になる「一歩手前」
くらいの状態か。そっと抜いて2時間ほど置いて、そのあと静かにデキャンタージュした。
いやいや、美味しかった。長いあいだ堪えてきましたという、年月の重みを感じる味でした。
友人が作ってくれたハンバーグとの相性も素晴らしく、余興としても成功。
これに味をしめてまた、ということにはならないようにしなければ。今回はまあマグレだと、
そう思っておきましょう。明日、開けるつもりのもう1本が当たりだったら気が変わるかも
しれませんな。